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PIMCOの視点

新時代のFRB下で再び注目される債券の基本原理

上下双方向のリスクが意識されるウォーシュ体制下のFRB。その新たな局面において、債券は、インカムを獲得しながらダウンサイド・リスクの軽減を期待できる、他では得がたい投資機会となる可能性があります。
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新時代のFRB下で再び注目される債券の基本原理
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市場は時として、長年にわたり投資家の身に染みついた投資行動のパターンを、リセットする機会をもたらします。本格的な体制転換の到来を告げる、ケビン・ウォーシュ氏の米連邦準備制度理事会(FRB)議長就任は、まさにそうした機会の一つです。

ウォーシュ議長が就任当初から示してきた方向性は明確です。今後は、将来の政策運営に関するフォワードガイダンスが減り、FRBのバランスシートの活用が抑えられる一方、当局者間ではより活発な議論が交わされるとみられます。そして、判断を誤るリスクさえいとわず、金融引き締めと緩和のいずれの方向にも、より果断に政策対応を行う姿勢が強まる可能性があります。また、FRBは金利見通しへの依存度を下げ、金融市場のリスク管理者として振る舞うことにも、これまでほど積極的ではなくなるとみられます。

これは大きな変化です。20年近くにわたり、FRBは暗黙の役割として、市場のボラティリティを抑え、政策意図をあらかじめ市場に伝え、リスク資産が安定的に推移するよう環境を整えてきました。投資家にとっては、自ら分析するよりも、FRBの「ドット・プロット」が示す金利見通しに従って横並びで行動する方が報われる状況が続きました。

ウォーシュ議長率いるFRBは、明示的なガイダンスや暗黙の下支えを減らし、市場をこれまで以上に自律的な動きに委ねる構えとみられます。その結果、ボラティリティや市場間・銘柄間のばらつきが拡大し、相場が上下双方向に動く可能性が高まるとみられます。こうした要素は、アクティブ運用者がリターンの向上を目指すうえで、まさにその源泉となり得ます。さらに、こうしたリターンの源泉は、債券の基本原理が再び投資家に有利に働くようになった現在、特に大きな意味を持ちます。

図表1:分散効果の錯覚を避ける:株式およびプライベート・クレジット

出所:PIMCOによる算出。2026年6月30日現在。株式の期待リターンは、2026年2月時点におけるPIMCOの最新の資本市場予測(CMA)に基づいています。BDCの期待リターンは、約9%の投資開始利回りから約2~3%の期待損失を差し引いたものです。質の高い債券の期待リターンは、質の高いマルチセクター債券ポートフォリオの投資開始利回りに基づいています。例示を目的としたものです。記載された数値は、PIMCOのいかなる商品または戦略の過去もしくは将来の運用成果を示すものではありません。また、記載された結果が達成される保証はありません。

これに対して、質の高い債券ポートフォリオは、幅広いセクターや地域にわたる金利、クレジット・スプレッド、通貨のエクスポージャーを真に分散した組み合わせを収益源としています。

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